想像をはるかに越える迫力と面白さでした。あまりに楽しかったので、帰宅してからPrime Videoで見返したほど。
映画館で見るまで我慢していて本当に良かったと思える作品でした。
ティモシー・シャラメが出ていて、可愛かったです…
目次
近未来、地球規模の異常気象と飢饉によって人類滅亡の危機が迫っていた。元宇宙飛行士のエンジニアで現在はトウモロコシ農場を営んでいるクーパーは、NASAの要請に応じて人類の未来を懸けた前代未聞のミッション「ラザロ計画」に参加することになる。計画の内容は、土星付近に突然発生したワームホールを通り抜け、新しい惑星へと人類を移住させるというものだった。家族と人類の未来を守るため、クーパーは少数精鋭のクルーとともに前人未到の地へと旅立つが……。2014年製作/169分/G/アメリカ
原題または英題:Interstellar
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2014年11月22日
正直言ってIMAX、700円高いし、その価値あるのかな?と思いながら予約を取りましたが、平日の昼間にもかかわらず後ろ2/3は全部埋まっていて人気も相当高く、実際にすごい音と迫力で感動しました。
おそらく、クリストファー・ノーラン監督がCGではなく実写にこだわっているので、本物の迫力が感動を呼ぶのでしょうね。
とうもろこし畑のシーンひとつにしても、畑を買ってとうもろこしを植えてトラックを走らせているので、やはりCGとは質感が違います。
あんなになぎ倒して大丈夫なのか、焼いちゃって大丈夫なのか、と見ている間に心配しましたが、自分の畑だから大丈夫なんですね。
帰宅してもう一度見てみると、映画館で見たものとは比べ物にならないほどスケールダウンして見えました。今まであまりいいと思わなかったのですが、今回本当にIMAXを見直しました。
見返してみると、宇宙に行くまでの地球でのやりとりが伏線だらけであり、意味のないシーンがなかったことに気付かされます。ノーランには無駄な場面があまりないみたいですね。
先日見たダリオ・アルジェント3部作には関係のないシーンがたくさんあったので(それはそれでよし)いろいろだなと思いました。
最初から「何か裏で力がはたらいている」と疑いながら見ていましたが、ジョン・ブランド教授にしてもマン博士にしても、嘘をつくのが上手過ぎでした。
俳優だから上手なのは当たり前ですが、こんな息を吐くように平気で嘘がつける(しかも命に関わる)一般人が怖いです。
一方で何の疑いもなく信じて宇宙まで行く主人公も少し疑問ですし、やはりクリストファー・ノーランらしいというか、動機が読み取れず、という部分はありました。
とはいえ、今作はSFの中にヒューマニズム(家族愛)が含まれており、そこは感情移入しやすくて大変良かったです。
宇宙に行くの早くない?とか、行き当たりばったり過ぎない?とか、よく考えると不自然なところがいろいろありましたが、映像体験がそれらを上回っていて、見ている間はほとんど気になりませんでした。
終盤の5次元からの呼びかけで謎が解けてスッキリする感じも良く、最後クーパーがアメリアを助けに行くことを示唆して終わるのも素敵でした。
欲を言えば、娘ばかりに焦点が当たっていて、息子の影が少し薄かったような気がします。子ども時代を演じたティモシー・シャラメにもももっと出てほしかったですね…。
また一作クリストファー・ノーラン作品をクリアしたので、あとは『インソムニア』『プレステージ』『インセプション』『ダンケルク』の四作品です。
相変わらずとっつきにくい感じはあるのですが、恐れず見てみようと思います。