「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」感想文・前作含む情報一切なしで見に行ったら…

スパイダーマンはもちろん知ってはいますが、これまで映画は見たことがありませんでした。

急に家族と行くことになったので、三部作の二番目ということすら知らず、もちろん前作も未見。無謀にもいきなりの鑑賞です。

結論としては「やはりわからない部分は多い。せめてスパイダーバースは見て行ったほうが良かった。(当たり前だけど)その方が絶対に楽しめる。でも映像体験としては最高で大満足」です。

一晩経っても、まぶたの裏にスパイダーマンたちの飛び回っている残像があり、これはドーパミンが出る感じというか…何度も見る人がいるのも分かるなと感じました。

どう表現すればいいのか困りますが、目がくらむような極上のアニメーションにスピード感。

さらに情報がみっちり詰め込まれていて、フルカラーのコミックが目の前で展開されているように感じます。

映画というよりアトラクションに近いです。

圧倒されながら目で追っていると、仮に知らない設定が出てきても、ストレスを感じる暇がない、というのが正直なところです。

すごいものを見た…としばらく言葉にならなくて、黙ってしまいました。

ただ、気になるのは親子関係。

親子の確執、という設定が必要だったのは分かりますが、子どもが優秀すぎて遠くの学校へ行きたいと言ったらふつう喜ぶのではないでしょうかね…。

少なくとも「親自身が寂しいから」などと言う理由で、子どもを縛りつけるだろうか?と不自然に思いました。

たいした悪さもしていないのに罰として外出禁止?

その後、何かあるごとに怒って期間が1か月ずつ延びる?

ダメだ…全然面白くないし、なんか頭が悪そう…

もう少しちゃんとした親を描くか、いっそ振り切った毒親設定にすれば良かったのですが中途半端でした。

一方で、どんな親でもマイルスにとっては大切なんだろうな、としみじみしました。

親に共感できないので、マイルスがどうしても父親を救いたい気持ちでいるのをたいして応援できなかったのが残念なポイントです。

確執として、何かもう一歩、深いものがあれば…また、親が人格者であるなどの設定があれば、よりマイルスに共感できたかもしれません。

そういえばグウェンの父親もちょっと?な感じでした。あまり親を悪く描かないでほしいですね。

しかし、それはおまけ設定として、もう気にしないことにしました。気になるけど、キャラがぶれても困るので、今後は気にしません。

来年、三作目が公開されるため、今度こそは一作目を見て、二作目を見直して復習してから、映画館に行くつもりです。

今作をさらに超えてくるのかどうか…すでにとんでもないレベルに達していますが、楽しみです。