2024年1本目ということで、元旦の朝8時台からスラッシャーです。今年もどうぞよろしくお願いいたします!
かなりの残酷描写あり、工夫ありで、面白く拝見しました。景気が良くて新年にピッタリのいい映画でした。
監督
イーライ・ロス
キャスト
ネル・ベルラーク(ジェシカ、スーパー経営者の娘)
ジェイレン・トーマス・ブルックス(ボビー、ジェシカの元彼)
マイロ・マンハイム(ライアン、ジェシカの新しい彼)
アディソン・レイ(ギャビー、ジェシカの友人)
リック・ホフマン(トーマス・ライト、スーパー経営者)
パトリック・デンプシー(ニューロン保安官)
情報
2023年製作/106分/R18+/アメリカ
原題:Thanksgiving
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2023年12月29日
感謝祭発祥の地とされるマサチューセッツ州プリマス。年に1度の祝祭に人々が沸き立つ中、ダイナーで働く女性が何者かに惨殺される事件が起こる。その後も相次いで住民たちが姿を消し、感謝祭の食卓に並ぶご馳走に模した残酷な方法で殺されていく。街中が恐怖の底に突き落とされる中、地元の高校生ジェシカたちは、ジョン・カーヴァーを名乗る謎の人物のインスタグラム投稿に自分たちがタグ付けされたことに気づく。投稿を確認すると、そこには感謝祭の豪華な食卓とともに、ジェシカたちの名札が意味深に置かれていた。
映画.comより引用
広告から、人の肉を食べる話かと思っていましたが、そうではなく復讐劇からの連続殺人というホラーでした。
一番面白かったのは、事件の発端となる冒頭のショッピングセンターでの事件です。ブラックフライデーに客が殺到し、集団心理により人が亡くなるという惨劇が起こります。
なんだかんだ言って、これが最も恐ろしいような気がします。
一年後に犯人の復讐が始まりますが、仮面をつけた犯人は、ショッピングセンターで被害にあった誰かの関係者、であることは間違いありません。
多少のミスリードがあり(私はひっかかりませんでしたが)、まあまあ想定内の犯人だったわけですが、ここで少しいただけなかったのは、タネ明かしの部分。
主人公ジェシカが「なぜこんなことを!?」とたずねてしまうんですよね…。
そして犯人もそれに答えてしまうのです。
これから殺そうというのに、そんな会話するか!?と思いますし、それがまたとってつけたような後付け感ありで、ちょっと素に戻ってしまいました。
ここまでかなりの人数がまあまあ大変な殺され方をして、各々のアイデアに感心していましたが、最後の種明かしが少し興ざめだったのがちょっぴり残念ポイントでした。
ただ、オープニングとエンドロールがかなりカッコよかったですし、主人公ジェシカたちが可愛らしくて良かったです。
ルッキズムという問題もありますが、単純に可愛い子たちがいると癒やされて怖さが和らぐため、私は大歓迎です。
もしこれから鑑賞する方がいらしたら、冒頭のホームパーティーにおける参加者の人間関係を把握しておいた方が、あとあと分かりやすくて良いです。
最初多くの人が出てきて、一応会話で関係を推測できるようにはなっているのですが、誰と誰が親子で夫婦で、というのを私みたいに適当にふんわりスルーしていると、後で???となるので要注意です。
冒頭で一度に大勢出しすぎでしたね。若者カップルも数組いましたし、把握が少し難しかったです。
その中でも、割と早いうちに犯人の目星がついたのは偶然かもしれませんが、さっきも言ったように「なぜ!?」「それはな…」の展開がベタ過ぎて、もう少し何とかならなかったのか、とは感じました。
その動機も、少し弱いような…うーん、ありかなー、何人も惨殺するほどの恨みにしてはやや弱いかも…と思えなくもない印象。
殺害の仕方はアイデアと工夫に満ちていたのに、考え過ぎて最後疲れちゃったのかな?
しかし、私の中では面白いホラー映画として、しっかりと認識されました。
あまり深いものもなく単純で、それはそれで楽しかったです。
もう続編が決定しているらしいので、楽しみにしたいと思います。