『1%の本質を最速でつかむ理解力』を読んで

本書は文章術のご著書が多数ある山口拓朗先生の、2022年5月に発売された本です。

「理解の箱」という考え方が腑に落ち、ひとつのものごとを見ても、人によって見方がずいぶん違うことがあるのは、「理解の箱」の数が各々違っているからなのだという気づきがありました。

「理解の箱」が多い人はひとつのものごとについて多角的に見ることができ、それが理解力につながります。

理解の箱を育てる多くの方法がここには書かれていますが、私は書くことによるアウトプットで相互作用のように理解力がアップしたと実感しています。

今でこそ、映画や本の感想をこうして必ず書くようにしていますが、昔は、感想文? 小学生じゃないんだし…と思っていました。

見た、読んだ、という事実すらアウトプットしないのですから、ツイッターで「感動した…(語彙力)」とつぶやいている方にも遠くおよびません。成長するチャンスをみすみす捨てていたようなもので、もったいないことをしたと反省しています。

また、得意ではない部分にも気づきました。コミュニケーション力や話す力は弱いと感じます。それらについても、気負わず理解、共感するアドバイスが書かれていて、とても気持ちが楽になりました。

「アウトプットは慣れが9割」という言葉にも励まされ、できなくてどうしようもないわけではなく、慣れることである程度、克服できると知りました。

今もまさにアウトプット中ですが、「いいことが書いてあったなぁ」で済ませずに、雲のように浮かんでいる「なんとなく」の感じを言葉という形にしていけば、理解の箱を作ることができ、力がつくのでしょうね。

他者を幸せにし、自分の幸福にもつながる理解力。

今後、理解の箱を増やすためにも、できることを続けていこうとあらためて感じた一冊でした。