「ヴァチカンのエクソシスト」感想文・アクションホラーという感じ

観た映画の感想は必ず書くことにしているのですが、面白いのか面白くないのか、自分でもよく分からなくて困惑気味です!

世間の評判では「面白い」ということらしいので、それなら面白いんだろうな、という感じでした。

これがラッセル・クロウじゃなかったら安っぽかったと思うのですが、彼のおかげで豪華さが醸し出されたのが勝因でしょうね。

猛暑の中観に行き、2本目(1本目イノセンツ)で、食後で、やれやれ…と席についたら涼しくて暗くてなんだか眠くなってしまい、前半の十数分、記憶が途切れました。

(関係ありませんが、映画を観ながら寝るって気持ちがいいんですよね〜。我慢できそうにない時は、あえて後半寝ないように前半で寝ておいたりすることもあります。)

この『ヴァチカンのエクソシスト』は1973年の名作『エクソシスト』と似ている、というか焼き直しなのかなという印象でしたが、エクソシストの続編は別に作られているらしく、原題で『The Exorcist: Believer』というものが10月に全米で公開されるそうです。なんとなくこちらの方が期待できそうな予感がします。

蜘蛛歩きや首がねじれる場面があったので、もちろん意識はされていると思いますし、設定も似ている部分がありました。

まぁエクソシストが題材なら、誰かに憑いた悪魔を祓う話になるのは当然なので仕方ありません。逆に、他にやることはないですしね。

この作品の見どころはラッセル・クロウ演じるヴァチカンのチーフ・エクソシストであるアモルト神父と、トマース神父のバディで、オカルトにしては時に軽妙なやりとりもあったりと面白いところ。

本筋は少年の悪魔祓いですが、アモルト神父を師としてトマース神父が成長する話や、それぞれに抱えている過去との対峙、中世ヨーロッパの宗教裁判がらみの修道院の秘密など、盛りだくさんの内容です。

いろいろと詰め込んだ割には、うまくまとまっていると思いました。

ちなみに『エクソシスト』はラストが鬱展開でしたが、のちにディレクターズカット版を見ると全然印象の違うものになっていて、名作ではありますが、こんなにラストを変えたら別物じゃないかとがっかりした記憶があります。

今作はハッピーエンドであり、そうなるだろうな…という安心感がずっとあったため、意外性がなく「そうきたか!」という面白さはありませんでした。

どうせ収まるべきところに収まって、ラッセル・クロウは悪魔を退治して最後まで元気なんでしょうね? というのは意地悪な見方ですが、総じて明るく楽しい話でした。

エクソシストから50年も経って、もう震え上がるような怖い映画は作られないのかもしれないな…私も年取ったしな…と一抹の寂しさを覚えます。

終わった後にニコニコできる、エンタメ感あふれる楽しいホラーでした。

結構辛口になってしまいましたが、お友達同士で観に行くのにピッタリだと思います。ぜひ楽しんでください!