『ブルーピリオド』映画感想文・リアリティを感じられるかどうかが分かれ目かも

青年が自分のやりたいことを見つけて全力で挑んでいくという幸せな物語です。

情熱を傾けるにも若いから体力があっていいですよね。

爽やかでいいんじゃないかな、と思ったのですが、そうでもない方も多いようで…。

郷敦くん横顔も綺麗だな〜

あらすじ

高校生の矢口八虎は成績優秀で周囲からの人望も厚いが、空気を読んで生きる毎日に物足りなさを感じていた。苦手な美術の授業で「私の好きな風景」という課題を出された彼は、悩んだ末に、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみる。絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がした八虎は、美術に興味を抱くようになり、またたく間にのめりこんでいく。そして、国内最難関の美術大学への受験を決意するが……。

2024年製作/115分/G/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2024年8月9日

                      『映画.com』より引用

感想(ネタバレ含む)

原作のファンの方からは、内容が描ききれていないという指摘もあるようです。

15巻で連載中でもあり、完全再現はどうしても無理なので、どうか勘弁してください。

映画って原作とはまた別物ですし、良い作り上がりではなかったかと私は思いました。

特に眞栄田郷敦というキャストに救われている部分は多大にありました。

ルッキズムがどうとか世間では言われますが、圧倒的美しさに、何だろうこのずっと見ていたい感は…と驚きました。

これこそ天から与えられた能力のひとつだなぁ…と、同い年の息子と頭の中で見比べてしまいました。

そりゃあ自画像描いても綺麗だわ、本人がギリシャ彫刻みたいなんだから。

外見もそうだと思いますが、人それぞれ持っている能力というものがあり、活かせるかどうかは本人次第です。

自分になんとなく自信があれば、その能力にも気づけますが、特に日本人は自己肯定感の低い人が多く、そうすると自分に取り柄がない、能力がないと思いがちです。

そして多くの人は自分の真の能力に気づかないまま一生を終えていきます。

そんなことを考えると、主人公の矢口は、絵の世界にのめり込むきっかけを運命的に得られて、本当にラッキーでした。

さらに一過性ではなく、続けられたことが最も強力な能力だったと言えます。

運命の出会いが絵空事に見える人は、もしかすると自分の味わったことのない気持ちに嫉妬しているのかもしれません。

私も半分理解しながら、もう半分は、もっと若い頃に自分の能力について考えてみればよかった、などと思いました。

内容でひとつ気になったのは、矢口がよく耳の後ろを掻いていたことです。

癖なのか、なにかの皮膚疾患なのかわからなかったのですが、調べるとストレス性の蕁麻疹だったようです。

そういえば腕や身体にも皮膚炎のようなものが見受けられ、それらについて全く触れられなかったので、少し不思議でした。

蕁麻疹とは思わなかったので、そういう設定なら何か説明が必要だったのかもしれませんし、中途半端ならなくても良かったかも。

高橋文哉や板垣李光人、脇を固めるキャストの方々もよくて、意外とお父さん役のずんのやすさんがいい味を出していました。

息子のためにおにぎりを作ったりお守りを作ったり、優しいお父さんでほっこりしました。

私の脳内キャストに塚地さんと共にちょっとメモメモ…。

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