『ロボット・ドリームズ』映画感想文・いろいろと容認できず

とても評判の良いアニメーションだったため鑑賞しました。

ただ…私には合わなくて残念でした。

影の意味がよくわからない

あらすじ

ニューヨーク、マンハッタン。深い孤独を抱えるドッグは自分の友人にするためにロボットを作り、友情を深めていく。夏になるとドッグとロボットは海水浴へ出かけるが、ロボットが錆びついて動けなくなってしまう。どうにかロボットを修理しようとするドッグだったが、海水浴場はロボットを置いたままシーズンオフで閉鎖され、2人は離ればなれになってしまう。

2023年製作/102分/G/スペイン・フランス合作
原題または英題:Robot Dreams
配給:クロックワークス
劇場公開日:2024年11月8日

感想(ネタバレ含む)

ドッグとロボットの友情(愛)を描いた作品です。

友達がいなくて味気ない毎日を過ごしていたドッグが友達ロボットを通販で「買う」ところから始まります。そこからして「友達をお金で買うんだ…」という違和感がありました。

ロボットは学習はもちろん、ご飯も食べるし、感情もあり、ドッグと友情が芽生えて毎日楽しく遊びます。ドッグは仕事もしていないようで、どこからこの収入を得ているのかは分かりません。

ある夏の日、ドッグはロボットを海に連れていき浸水させてしまい、案の定ロボットは砂浜で動けなくなってしまいます。機械に塩水は禁忌ですが、どうして海に行ったのかがちょっとわかりませんでした。

その日を最後に海は閉鎖…来年の6月まで入れなくなります。忍び込んで失敗するより、誰かに事情を話して助けてもらえばいいような気がしますが、待つことにしたようです。

ドッグは寂しさを紛らわすかのように、スキーだボウリングだ釣りだ…と友達を求めて遊んで暮らします。そんなお金があるなら無責任に放置している友達をなんとかしろと思います。6月まで待つ気持ちがさっぱり分かりません。

ひとりになったロボットは電源も生きたまま(!)何度もドッグのところへ帰る夢を見ますが「どうせまた夢なんだろうな…」と思うと、そのくだりがとても面倒に感じました。

ロボットはある日スクラップとして回収され、新しい持ち主の手により復活します。

ドッグは6月になってロボットを探しに行きますが当然会えず、別のロボットを買って、その子と仲良くなります。ひどすぎないか…。

新しいパートナーと歩くドッグを見かけたロボット。声をかけたいのをこらえて、新たな身体(なんとラジカセ)から思い出の曲「セプテンバー」を流します。

それを耳にしてウキウキするドッグ、身を隠すロボット…二人はそれぞれの道を歩むことになります。

ほろ苦いラストはまあまあ良かったですが、ご覧の通り違和感だらけでした。

ほぼ寿命がなく、感情のあるものを売り買いする怖さ。買ってまで友達を作る精神がそもそ嫌なんですよね。

SNSでは皆さんかなりほめていらしたので、本当に言いにくいのですが、全く響かずでした。

自分には合わなかったので、早く忘れようと思います。アカデミー賞ノミネートらしいですが、私にとっては今年ワースト3位に入る作品でした。