原作は未読です。ミステリーじゃなくてノワール・バイオレンスのジャンルでした。

マイカ・モンローの足がまっすぐでキレイだった
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クリスマスの夜、刑事ボブ・ハイタワーの元妻とその夫が惨殺され、娘のギャビもこつ然と姿を消してしまう。その背後には、悪魔のようなカルト教団「左手の小径」の影がうごめいていた。絶望と怒りにさいなまれたボブは、かつてそのカルト教団に誘拐されたものの生還を果たした経験を持つ女性、ケース・ハーディンと出会う。ケースは心に深い傷を負っていたが、ボブの苦悩と覚悟に動かされ、彼に手を貸すことを決める。法の力も及ばず、正義の限界を悟ったボブも、刑事の職を捨て、その忌まわしい世界へと足を踏み入れることを決意。2人は痛みと怒りを武器に進んでいく。
2023年製作/156分/R15+/アメリカ
原題または英題:God Is a Bullet
配給:クロックワークス
劇場公開日:2024年12月27日
原作が有名なようで、たしかにストーリーが面白そうだったため、初日鑑賞しました。
バイオレンス色が強く、特に子どもの誘拐や、女性を痛めつけるシーンは、見ていて苦しい部分がありました。
悪魔崇拝のカルト教団〈左手の小径〉が極悪非道で、教祖サイラスが最凶のヤバい奴。あまりにひどいので、最後にはむごい死に方をするのだろうと想像がついてしまいます。
この映画、2時間36分もあって、復讐にたどり着くまでがちょっと長いです。
誘拐された娘を探すボブと、教団にいた経験があり、ボブを案内するケースという女性。二人の道のりがかなり険しく、腹を切られたり覚醒剤を打たれたり、死にそうな目にあいます。
せっかく逃げ出した教団に命がけで戻るようなことを、どうしてケースが決意したのでしょうか。
ボブの娘と自分の境遇を重ね合わせて、この親子を救ってあげたいという気持ちになった、というのはわかります。
しかしあまりにも危険で、根拠が薄いと感じてしまった私です。少し戻りたい気持ちもあったと告白していたので、合せ技ということでしょうか。それにしても薄くはないかとひっかかりました。
まあ、いつの間にか同行することになっていて、ボブとケースが少しずつ心を通い合わせていく様子は良かったです。ロードムービーの趣もあり、数々の修羅場を乗り越え、娘の奪還を目指します。
終盤は壮絶な殺し合いに発展。いかんせん長尺なため、見ているこちらも疲労がたまっていきます。
そのため、敵を一掃しても、疲労の蓄積を払拭するほどのサッパリ感は得られませんでした。
娘のギャビが助かったのは良かったですね。すごく美しいお嬢さんでした。あと、ケースの幼少期の子役さんも本当に可愛かった。調べても名前が分からなくてモヤモヤします。
最後、ケースが母親の家へ行ったものの、会わずにボブの元へ戻ったのが解せませんでしたが、おそらくボブとのラブを優先した結果でしょう。
私は親子のような二人だという見方だったので、恋愛にするよりも、彼女をお母さんの元へ戻してあげたかったです。
ケースとお母さんが再会して抱き合うシーンが見られたら、確実に泣いていたはずなので、ちょっと惜しいなという感じです。
あとは…ヘビ!
ガラガラヘビを素手でつかんで覚醒剤を注入し、振り回しているサイラスが頭おかしすぎて、思わず笑ってしまいました。本当にクレイジーが過ぎるキャラクターでした。
おそらく、今年見た中で最悪の人物です。
年末になってキツイ映画を見てしまいましたが、これに懲りず来年もノワール、バイオレンスには挑戦していこうと思います。