感想といいつつ、別のことばかり考えて話があまり入ってきませんでした。
雑なあらすじ
1963年夏。ヤギの放牧を行う季節労働者として、イニス(ヒース・レジャー)とジャックが出会う。
ジャックが誘う形で関係を持った二人だが、4年の時を経て、共に妻子を持つ立場で再会。再び仲が深まる。
ジャックは二人での牧場経営を持ちかけるが、イニスは子どものころに見た、ゲイ差別主義者による同性愛者虐殺の場面が忘れられず、踏み切れない。
その後も年に数回、逢瀬を重ねる二人。イニスは、ジャックとの関係を知る妻から離婚されて一人になった。
こうして20年が過ぎ、ある時、ジャックに出した葉書がイニスの元に戻ってくる…。
ヒース・レジャー
そもそも、ヒース・レジャーのジョーカー意外の出演作を見る目的だったので、それについて。
『ダークナイト』(2008)公開前、『Dr.バルナサスの鏡』(2009)の撮影中に急逝したヒース・レジャー。
イニスという役に、ジョーカーの演技の片鱗が、全く見えません。同じ人が演じているとはとても思えないのです。
話し方や歩き方、仕草などに、ジョーカーの面影を見つけようとしましたが、本当に何も見いだせませんでした。
なぜクリストファー・ノーラン監督がジョーカー役に彼を抜擢したのか、そちらが不思議なのでさらっと調べました。
・元々『バットマン・ビギンズ』のバットマン役をオファーしたが、ヒース側が断った。
・ヒースは脚本完成前からジョーカー役について、とりつかれたように、どう演じるかを考えていた。
・恐れを知らない俳優であった。また、ジョーカーというアイコンを自分のものにできる、自信あふれる俳優が必要だった。
などという結果です。
ジョーカーという役に魅せられたのでしょうね。
『ブロークバック・マウンテン』の話をするはずが『ダークナイト』の話に…。とにかく、カウボーイの同性愛者からジョーカーへの振り幅がすごすぎます。
ミシェル・ウィリアムズも出ていた
ミシェル・ウィリアムズはこの映画をきっかけに、ヒース・レジャーと婚約、女の子をもうけますが、のちに別れています。
とても可愛くて素敵な女優さんで、私は大好きなのですが、ちょっと影を感じる時があるような、ないような…結婚してもすぐに破綻することが多く、見た目では分からない何かがあるのかもしれません。
『グレイテスト・ショウマン』の妻役、最近では『フェイブルマンズ』の母親役として2023年アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。
助演じゃないのかとも思いますが、主演なんですね。ちなみに受賞したのはミシェル・ヨーでした。
マリリン・モンローを演じたこともありますね。
この映画から感じたこと
景色の美しさ、また彼ら自身の美しさに目を奪われますが、内容的にはどうだろうか…と私は感じました。
長い交際期間、二人のうちどちらか、または二人とも結婚していたと考えると、性別は関係なく不倫関係といえます。
自分の心を偽って暮らすことにより、周囲も自分も傷つき、苦い結末となりました。
関係が20年も…正直なところ「途中でどうにかできなかったのかね!?」と思ってしまいました。
イニスは悲しさを抱えて、この先の人生を生きていくことになりますが、それも自らが招いたこととして、向き合っていかなくてはなりません。
厳しく悲しいお話だと思いました。
「こんなにすれ違って、うまくいかなくて…」とモヤッとするのも込みで、楽しみたい方はどうぞ!