『ブロークバック・マウンテン』(2005)感想文

感想といいつつ、別のことばかり考えて話があまり入ってきませんでした。

雑なあらすじ

1963年夏。ヤギの放牧を行う季節労働者として、イニス(ヒース・レジャー)とジャックが出会う。

ジャックが誘う形で関係を持った二人だが、4年の時を経て、共に妻子を持つ立場で再会。再び仲が深まる。

ジャックは二人での牧場経営を持ちかけるが、イニスは子どものころに見た、ゲイ差別主義者による同性愛者虐殺の場面が忘れられず、踏み切れない。

その後も年に数回、逢瀬を重ねる二人。イニスは、ジャックとの関係を知る妻から離婚されて一人になった。

こうして20年が過ぎ、ある時、ジャックに出した葉書がイニスの元に戻ってくる…。

ヒース・レジャー

そもそも、ヒース・レジャーのジョーカー意外の出演作を見る目的だったので、それについて。

『ダークナイト』(2008)公開前、『Dr.バルナサスの鏡』(2009)の撮影中に急逝したヒース・レジャー。

イニスという役に、ジョーカーの演技の片鱗が、全く見えません。同じ人が演じているとはとても思えないのです。

話し方や歩き方、仕草などに、ジョーカーの面影を見つけようとしましたが、本当に何も見いだせませんでした。

なぜクリストファー・ノーラン監督がジョーカー役に彼を抜擢したのか、そちらが不思議なのでさらっと調べました。

・元々『バットマン・ビギンズ』のバットマン役をオファーしたが、ヒース側が断った。

・ヒースは脚本完成前からジョーカー役について、とりつかれたように、どう演じるかを考えていた。

・恐れを知らない俳優であった。また、ジョーカーというアイコンを自分のものにできる、自信あふれる俳優が必要だった。

などという結果です。

ジョーカーという役に魅せられたのでしょうね。

『ブロークバック・マウンテン』の話をするはずが『ダークナイト』の話に…。とにかく、カウボーイの同性愛者からジョーカーへの振り幅がすごすぎます。

ミシェル・ウィリアムズも出ていた

ミシェル・ウィリアムズはこの映画をきっかけに、ヒース・レジャーと婚約、女の子をもうけますが、のちに別れています。

とても可愛くて素敵な女優さんで、私は大好きなのですが、ちょっと影を感じる時があるような、ないような…結婚してもすぐに破綻することが多く、見た目では分からない何かがあるのかもしれません。

『グレイテスト・ショウマン』の妻役、最近では『フェイブルマンズ』の母親役として2023年アカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。

助演じゃないのかとも思いますが、主演なんですね。ちなみに受賞したのはミシェル・ヨーでした。

マリリン・モンローを演じたこともありますね。

この映画から感じたこと

景色の美しさ、また彼ら自身の美しさに目を奪われますが、内容的にはどうだろうか…と私は感じました。

長い交際期間、二人のうちどちらか、または二人とも結婚していたと考えると、性別は関係なく不倫関係といえます。

自分の心を偽って暮らすことにより、周囲も自分も傷つき、苦い結末となりました。

関係が20年も…正直なところ「途中でどうにかできなかったのかね!?」と思ってしまいました。

イニスは悲しさを抱えて、この先の人生を生きていくことになりますが、それも自らが招いたこととして、向き合っていかなくてはなりません。

厳しく悲しいお話だと思いました。

「こんなにすれ違って、うまくいかなくて…」とモヤッとするのも込みで、楽しみたい方はどうぞ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です