「ドライブ・マイ・カー」観てきました

「言葉がなくても通じ合える」

「話さなければ伝わらない」

どちらも合っています。人と人との交流って複雑で面白いですね。

なんと一年半ぶりの映画館です。コロナでずっと我慢してきましたが、ポイントがたまったのと、この映画はぜひ観たかったのとで、TOHOシネマズ新宿にでかけてまいりました。

 

映画館って本当にいいですね。一歩足を踏み入れるだけで、簡単に非日常を味わえる場所です。私は人工関節の手術をして障害者手帳を持っているので、ありがたいことにいつでも1000円。もっと活用していきたいです。

 

さて、ドライブ・マイ・カー。

私は村上春樹作品に何故かわかりませんがとてもややこしい感情があり、20代までは大好きで繰り返し読んでいましたが、その後苦手になり手放し、また読みたくなって買い、また手放し…付かず離れず30年です。

 

そんなわけで場合によってはいいと思えないかもしれないと不安だったのですが、

この映画は素晴らしかったです。生き方ついて色々と考えさせられました。

 

これは形が違っても私自身の話であり、人間ひとりひとりの話だと思いました。生きていくのは「苦」であるとお釈迦様がおっしゃっておられるように、人生は間違いなく苦しいです。苦ありき。デフォルト「苦」です。

 

それでもどこかに希望を見い出して、乗り越えて成長して生きていきたいという潜在的な望みがあります。ドライブ・マイ・カーは「人と人との交流で癒やし、また癒やされて、互いに困難を乗り越え、再生することができる」それを物語の形で教えてくれる、希望の映画でした。派手な話でも明るい話でもありませんが、表現できるものなのね…と感服しました。

 

ストーリーは見たくない方もいらっしゃるので書きませんが、本当におすすめです。機会がある方はぜひ観ていただきたいです。

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