『RRR』2回目感想文・追いRRRの楽しさ

第95回アカデミー賞【歌曲賞】受賞! おめでとうございます!

もはや3時間という長さは欠点ではない。唯一の欠点は「見る前に戻れないこと」である。

まだ見ていない人が羨ましい。しかし2回目には2回目の楽しさがあるはず、と信じて鑑賞してまいりました。

2回目に感じた「良さ」を挙げていきます。

これは一回目の感想です…暑苦しくてごめんなさい

どう展開するかわかっているからこその楽しさ

始まって間もなくのラーマ大暴れのシーン、少年を助ける橋のシーン、ナートゥをご存知か?のシーン、ラーマ後光のシーン…。

分かっているからこそ味わえる「キタキター!」「待ってました!」というワクワクと醍醐味。そして二度目でも、感動が色褪せるどころか「やっぱり凄い! いいものはいい!」と再確認する楽しさ。

期待を全く裏切らないRRR。「一度目の感動は気のせいではなかった、家族から笑われながらもよく来た自分! 」と謎のセルフリスペクト。見終わっても後悔は一ミリもありません。面白さは一度目も二度目もパーフェクトです。

覚醒後のラーマのカッコ良さが異常

後光のシーン、どうして後ろがあんなに眩しいのかはわかりませんが(山火事かな)そんなことはどうでもいい。とにかく警官姿良し、スーツやシャツ姿良し、ときて、最後にこれか〜!という野性味あふれる半裸姿。

数か月でずいぶん髪の毛が伸びたけど、それはそれとして。

これまでの思いを爆発させて、敵を倒しまくる姿が、そこだけ周回したい位のありえないカッコ良さ!

体感は3時間の半分ほどに感じる

リターントリップエフェクトというのでしょうか、一度経験したことは短く感じると言いますが、それにしても全く時間の長さを感じませんでした。とにかく退屈する場面が一切ない、怒涛の展開のために、トイレに行くタイミングさえ難しいのです。

ほとんどの映画館ではインターバルを繋げていますが、どの映画館でもここでトイレ休憩を入れるべき、と私は真剣に考えています。座りっぱなしは健康にとても悪いのです。

ラーマとビーム、それぞれの良さを堪能できる

1回目にストーリーを追うことであまり感じていなかった、ラーマとビームそれぞれの個性。2回目はしっかりと堪能できました。ビームは力がとにかく強い。そして人間味あふれ、優しく、義理堅く、大食漢、素朴な人柄、などの個性。ラーマは知性と技、スマートでさりげない気配りのできる紳士。秘めた思いと大義を背負った信念の人。

ナートゥ対決の後、ジェニーの車にビームを乗せ、自分は予定があるからと去ったラーマ。対決でわざと負けてビームに花を持たせたうえに、このスマートな対応! 素敵過ぎます。

一方ビームも、素朴で素直な人柄がさらに際立って魅力的でした。

トイレに行くタイミング

一回目はラーマの少年時代の回想シーンで、村が襲撃されているシーンでトイレに行きました。一度通して見て、どこで立つのがベストなのか考えましたが、私は個人的にビームの拷問シーンかなと思います。

結局今回は一度も行かずに済んだのですが、あのシーンだけは辛いですし、少し長いような気がします。ビームはもちろんラーマも苦しんでいる場面なので、重要ではありますが苦しいのです。

そういえば、30分おきにトイレに行くおばあちゃんがいました。そうなるともう、どのシーンであろうが関係ありませんね。

シータの心の美しさにあらためて感激

困っている人を助けなさいというラーマの言葉に従い、腹を蹴られながらもビームたちを守ったシータ。ここでのできごとがなければ、ビームはラーマを助けに行くことはなかったのです。

シータの優しさが運を引き寄せたことにあらためて感動しました。またその機転もすばらしくて、頭がとてもいいこともわかります。まさにお互いがお互いにふさわしい婚約者同士。ラーマが無事に戻ってきて、ほんとに良かった…(涙)。

それにしても、あのペンダント…手で割った割には勾玉みたいにうまく割れて…ま、いいか、そんなことは。

あの人誰だったんだろう…

私はジェニーが誰なのか、イマイチわからなかったのですが、今調べてスコット総督の姪だったことが分かりました。

そのような立場にもかかわらず、危険をおかしてビームに情報を与えたということですね。どうやって二人が連絡を取り合い、会えたのか?という謎は残りますが、身内よりもビームを選んだところに愛を感じました。

ラーマだけでなく、ビームも優しいお相手に恵まれて、本当にいいラストでした。

長時間の鑑賞にもかかわらず疲労回復

不思議なことですが、疲れるどころか、鑑賞後に元気になります。もう一本映画観て帰ろうか、ぐらいの気持ちになります。何か疲労回復物質が出ているに違いありません。

昔、任侠映画を見たら、みんな肩で風を切りながら映画館から出てくる、という笑い話がありましたが、見終わると空でも飛べそうな気持ちになります。元気が出すぎて危ないです。

まとめ

そんなわけで、2回目も大変楽しませていただきました。

95回アカデミー賞では歌曲賞を受賞。ナートゥのパフォーマンスが(ご本人たちではありませんでしたが)、かなりの再現度でした。冒頭の司会者喋りすぎ→退場シーンで、数人のナートゥダンサーに囲まれ、追いやられるという演出が楽しかったです。

『RRR』は続編の噂もあり、これからも目が離せません。3回目を見たらまた感想を書きます!