これは完全に私の失敗…映画館でのタイミングを逃してしまい、配信での鑑賞です。
演奏シーンなど絶対に劇場で観た方が良かったはず。
こういうことがあると、映画も一期一会だなぁと感じます。
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「アリー スター誕生」で監督としても高く評価された俳優ブラッドリー・クーパーの長編監督第2作で、「ウエスト・サイド物語」の音楽などで知られる世界的指揮者・作曲家レナード・バーンスタインと女優・ピアニストのフェリシア・モンテアレグレ・コーン・バーンスタインがともに歩んだ激動の人生と情熱的な愛の物語を、バーンスタインの雄大で美しい音楽とともに描いた伝記ドラマ。
『映画.com』より引用
2023年製作/129分/PG12/アメリカ
原題:Maestro
配信開始日:2023年12月20日/その他の公開日:2023年12月8日
レナード・バーンスタインの音楽家としての伝記かと思いましたが、比較的愛に重点を置いた物語でした。
バイセクシャルでもあったバーンスタインが、男性の恋人を作って妻を悩ませるなど、女性の立場から見ると少しつらい展開です。
夫婦関係は千差万別ですが、悪びれもせず目の前で愛人と手をつなぐ夫を許容できるかというと、難しいです。
才能のある芸術家ならいいのか? 男性ならいいのか? 人として駄目なのでは…?
という具合でイラッとしてしまい、感情移入できないまま終わりました。
妻は苦悩し一度は離れるわけですが、なぜか夫の元に戻ります。それがどうして戻ったのかよくわかりませんでした。
そこから夫婦愛のアピールがあっても、ちょっと嘘っぽいというか、都合の良いファンタジーのように感じて、やはりいまひとつでした。
ただ演奏シーンは本当に凄かったです。ブラッドリー・クーパーが6年かけて練習したという情熱の指揮で、心打たれました。
もしも映画館で見ていたら、演奏の迫力に圧倒されて、夫婦愛に関するモヤモヤが払拭されたのかもしれません。
ちなみに、後からバーンスタインの本物の演奏をYouTubeで見て、大変感動しましたし、ブラッドリー・クーパーがよく再現していたことが分かりました。
配信で見たせいで、世間の評判ほど感動できなかったのは残念でしたが、アカデミー賞で作品賞をはじめ7部門にノミネートされているということで、ぜひ注目したいと思います。