配信ながら予習万全で鑑賞して参りました。
日本で2館しかない最高峰IMAXレーザー/GTテクノロジー、ではなく普通のIMAXでしたが、圧倒的映像美・映像体験でした。
「アバター」(ビジュアルが怖くて見ていない)や今作などは、他と違う映画ジャンルなのだな、と思いました。
目次
その惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューンで繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。
ハルコンネン家の陰謀により一族を滅ぼされたアトレイデス家の後継者ポールは、ついに反撃の狼煙を上げる。
砂漠の民フレメンのチャニと心を通わせながら、救世主として民を率いていくポールだったが、宿敵ハルコンネン家の次期男爵フェイド=ラウサがデューンの新たな支配者として送り込まれてくる。
2024年製作/166分/G/アメリカ
『映画.com』より引用
原題:Dune: Part Two
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2024年3月15日
アトラクションに3時間近く乗っていた感覚で、鑑賞後はいい意味でドッと疲れました。
本当はこの後、1、2本ハシゴして他の映画を観ちゃおうかな〜と予定していたのですが、お腹いっぱいでとても無理!
そのまま帰宅して昼寝しました。後の映画を事前予約しなくて良かったです。
それほどの「音と映像」であり、皆さんが感想を述べるのも、まずその点です。
後から冷静に考えれば、物語はどうだったのか? モヤるところはないか? と思ってしまうのですが、とにかく画の力でねじ伏せられた感じでした。
前作鑑賞時にカーチャンがでしゃばり過ぎると言いましたが、残念ながら超重要人物でした(笑)
ポールとは離れたもののベネ・ゲセリットの教母(一番えらい人)となり、さらに、ハルコンネン男爵の娘であったことが発覚。必然的にポールは敵の孫ということに。
このカルト教団みたいなベネ・ゲセリットが不気味で、私は大嫌いなのですが、その女子しか得られないと言われる力を得て、リサーン・アル=ガイブとなったポールは、ある意味、闇落ちしてしまいます。
敵であるハルコンネン家&皇帝側のハルコンネン(祖父)やフェイド=ラウサ(いとこ)を躊躇なく殺害。
恋人のチャニを捨てて、皇帝の娘を妻にすると宣言して、皇帝となります。
前作の冒頭ではあんなに無邪気で可愛かったポールが、あれよあれよという間に皇帝にまで昇りつめる…この成り上がり感が凄すぎます。
人徳があるのか、生来の人たらしか、血筋の成せる技なのか。
「正義にとらわれ、復讐に執着し、救世主とあがめられることに酔っている」としか現在のところ見えません。
ある種闇落ちしたポールが、今後どうなっていくのか、とても楽しみです。
また、荒涼とした風景の中で、ポールとチャニのロマンス展開が華をもたらしていました。
これ、どうでしたか?
申し訳ないのですが、私はチャニがあまり似合っていないような気がしました。
ポールが彼女に惹かれるのも必然性があまり感じられず「なんでこの娘がいいの?」「他にいなかったのかな?」感がずっとありました。
チャニも一般フレメン人でありながら、ポールに馴れ馴れしいのもどうなのかね、と感じました。
ポールは一応アトレイデス家の王子様なんですけど…と言ってあげたかった。
皇帝の娘を妻にするとポールが宣言するのを聞き、失望して席を立ったチャニですが、そんなのは立場として当然受け入れなくてはいけない展開です。
この娘、ちょっと調子に乗っちゃったのかなー? という一抹の悲しさがありました。
ゼンデイヤって180センチあって砂漠映えするし、ティモシー・シャラメと並んでスタイル的に遜色はないのですが、メイクが薄いとやや地味な印象があります。
アイメイクを施した方が良かったのではないかと私は思いました。
そういうわけで、ポールがチャニを捨てた(側室にするつもりかどうかは不明)ことに対する切なさは全く感じられなかったのが残念ポイントでした。
あと、みんなが鼻につけてる黒いストローみたいなの、あれ嫌だったな(笑)
一万年後の世界で物理(剣)での決闘っていうのも違和感があるし、あとからフツフツと疑問がわいてきて、大絶賛というわけでもありませんが、映像体験としてとても面白かったです。