伝説のオカルト映画『オーメン』の前日譚として公開された今作。
ということは、ダミアンが生まれる前ということです。
私はダミアンが好きなので「彼が出ないオーメンは普通のホラー」というつもりで鑑賞しました。
目次
アメリカ人のマーガレットは新たな人生を歩むべくイタリア・ローマの教会で奉仕生活を始めるが、不可解な連続死に巻き込まれてしまう。やがて彼女は、恐怖で人々を支配するため悪の化身を生み出そうとする教会の恐ろしい陰謀を知る。全てを明らかにしようとするマーガレットだったが、さらなる戦慄の真実が彼女を待ち受けていた。2024年製作/118分/PG12/アメリカ
『映画.com』より引用
原題:The First Omen
配給:ディズニー
劇場公開日:2024年4月5日
『エクソシスト信じる者』が面白くなかったため、名作ホラーの正統続編は難しいだろうという印象がありました。
それに、ダミアンが出ないオーメンはオーメンなのか?という気持ちもありました。
しかし、ホラー映画としてよくできていて、意外にも面白かったです。
宗教に興味を失いつつある一般市民に、信仰を取り戻させようという目的で「悪魔の子」を出産させる教会。
消防士が放火するような話です。
ちょっと無理があるかも、という設定ですが、どうしてもダミアンを産ませないといけないと分かっているため、許容しました。
出産シーンがあり、よくできてるなぁと思いながら見ていたのですが、ぼかしからの…モザイク!
映画でモザイクシーンって初めて見ました。
たぶん赤ちゃんが出てくるところだったと思うのですが、よりによって、なぜモザイク処理にしたのか、そちらの方が気になってしまいました。
普通に15歳か18歳の指定にすればいいものを、無理にR12指定にしたものですから、変な加工をすることになったのでしょう。
ラストはダミアンの双子の女の子の存在も明らかになり、続編の可能性も匂わせていました。
今作がヒットすれば…ということでしょうが、少し地味といえば地味な作品でもあり、難しいかもしれません。
世界観もまあまあオリジナルを踏襲していて美しかったですし、主人公マーガレットも可愛い。
ジャンプスケアも結構あり、びっくりさせてくれましたし、悪くはありません。
そう、悪くはないのですが、何か少し物足りない気がしたのです。
そのせいかどうか、日本での動員数もいまひとつのようです。
オーメンでのダミアンの容赦ない圧倒的な力、不穏さ、クールさがとても好きだったので、あの世界観を求めると少し違うかなと思いました。
ただ、ホラー映画としては普通に楽しめました。
また『オーメン』を見返したくなりましたが、レンタル有料なので迷っているところです。
エクソシスト、オーメン、サスペリアなどは本当に文句なしに素晴らしい映画なので、未見の方はぜひ見てほしいと思います。
あまり記憶には残りそうにない今作ですが、続編が作られたらまた観に行ってしまうんだろうなと思います。
そういえば、叫び声がうるさかったので、途中から軽く耳栓をして音をミュートしました。
昔はホラーというと女性の悲鳴がすごかったんだよね…と懐かしく思い出しました。