時代劇はあまり見ないのですが、草彅くんが出ているので見てみようかな、とライトな気持ちで行ってみました。
すると想像以上にエンタメ度が高くいい作品。これは見てよかった〜!と大満足でした。
目次
身に覚えのない罪をきせられたうえに妻も失い、故郷の彦根藩を追われた浪人の柳田格之進は、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしていた。実直な格之進は、かねて嗜む囲碁にもその人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心がけている。そんなある日、旧知の藩士からかつての冤罪事件の真相を知らされた格之進とお絹は復讐を決意。お絹は仇討ち決行のため、自らが犠牲になる道を選ぶが……。
2024年製作/129分/G/日本
『映画.com』より引用
配給:キノフィルムズ
劇場公開日:2024年5月17日
落語の演目「柳田格之進」を映画化したもので、私は碁も何も知らない状態で見に行きました。
見終わってからYouTubeで落語を探して聞いてみると、理解が深まって良かったです。
物語は難しいところもなく、とてもわかりやすくて、役者さんの演技に集中できたのが本当に良かったです。
格之進の落ち着いた雰囲気から、鬼気迫る表情への変化へのメリハリが凄くて、非常にカッコよく、清原果耶さんがまた、美しくも健気で親思いの娘を好演されていました。
彼女は、出てくると何だかわからないけど「幸せになってほしい〜」と思わせる雰囲気があります。
見ていて浄化される気がして、心地よい俳優さんですし、清楚ながら安定感もあり、とても好きです。
小泉今日子さんは遊郭のおかみさんにぴったりでしたし、斎藤工演じるヒール役が、碁で負けそうになると斬りかかろうとするどうしようもない卑怯な奴で面白かったです。
中川大志さんも、舞台を観たことがあるのですが、イメージとは少し違い、かなり熱いお芝居をされる方と認識しています。
國村隼さんはもちろん素晴らしかったですし、役者さんが揃っていて心から安心して観ることができました。
この物語、見ていて結末はなんとなく分かります。伏線もわかりやすいのですが、分かっていても面白い、というタイプの映画でした。
格之進の清廉潔白にという生き方は、時に不器用に見えますが、武士の美学として理解できましたし、最後に娘の晴れ姿を見届けてから旅立つ粋な姿も印象的でした。
前半と比べて後半が少し雑な印象もあったものの、二時間近くがあっという間で、時代物はあまり観ない私も、大変楽しめました。
時代劇にお詳しい方には思われるところがあるかもしれませんが、私のような初心者にはたいへんいい作品でした。
草彅くんって、清原果耶さんと親子を演じる歳なのですね。
若々しいので、何も知らない私は最初二人が夫婦役なのかな?と思いました。
ありえなくもないですよね。
草彅くんって本当に品があって、長く芸能界にいらっしゃるけど、変にスレていなくて稀有だと思います。
これからもどんどん活躍してほしいです。