映画館で予告を何度も観て、山下敦弘監督は最近『カラオケ行こ!』が面白かったこともあり、初日鑑賞しました。
ネタバレをあまり見たくない映画は早目に行った方がいいですが、バイオレンスに弱い方は少し情報を入れて気をつけた方がいいかもしれません。
ちなみにPG-12 (Parental Guidance)小学生以下には保護者の助言・指導が必要です。
マキシマムザホルモンのエンディング曲が良かったです。
↓入場特典クリアファイル
目次
『映画.com』より引用
大学山岳部のOBで親友の浅井とジヨンは、16年前の大学卒業登山中に行方不明となり事故死とされた同級生・西田さゆりの17回忌の慰霊登山に出かけるが、猛吹雪で遭難してしまう。脚に大怪我を負ったジヨンは自分の死を確信し、16年前に自分がさゆりを殺害したと浅井に告白。自身の犯した罪に苛まれ続けてきたジヨンは苦しみから解放され安堵するが、その直後、眼前に山小屋が出現し、2人は命を取り留める。親友の最期の告白を聞いてしまった男と、うっかり言ってしまった男。薄暗い山小屋で救助隊の到着を待つなか、2人の間には気まずく不穏な空気が流れ始める。
予告を見た限りでは、告白をしたジヨン(ヤン・イクチュン)とされた浅井(生田斗真)の心理的駆け引きかなと予想していました。
「告白を聞かなかったことにできるのか問題」で揉めるのかな、と。
ところが、実際はかなりのバイオレンス、というかホラー展開。
まず方向性の定まるのが早くて、ウジウジ引っ張らずに急にジヨンが襲ってくるところが潔くてグッドでした。
ヤン・イクチュンさんのガタイがいいので、迫力が凄まじく、いささかやり過ぎで面白くもあるし、もちろん怖くもあります。
重量感って大切ですね、『シャイニング』が頭をよぎりました。狂気が襲ってくる、あの感じです。
74分というコンパクトさで、そんなに短くてまとまるのかしらと思っていたのですが、状況設定は軽い説明にとどまり、あとはほぼ密室での二人の格闘。かなりお腹いっぱいになります。
ジャンプスケアもあるので、びっくりしがちな人は構えていた方がいいかもしれません。
私、睡眠不足で、生田斗真と共にウトウトしそうになったのですが、時計の音でびっくりして目が覚めました。
あとは、バイオレンス描写。
私は全く平気で、楽しめましたが、あまり得意でない方は注意です。
ナイフで刺したり血が出たりは普通〜にあります。
あと、私がツボだったのは道理も何もないところ。
ジヨンの告白が元になっていますが、自分で告白しておいて「聞いたお前のせい」って責任転嫁も甚だしくて、どういう理屈!?と脱力、爆笑しました。
雪山で死にかけて、怪我を負ったり高山病の症状があったりと、それぞれ極限状態。かなりおかしなことも「まあ、アリかな…」と思わせてしまう強引さも好きです。
しかし、その割には二人ともよく動けるんですよね。そこもまた面白い。
いやぁ、本当に楽しい映画でした。
エンディングのマキシマムザホルモンの曲が荒くれてて最高です。
入場者特典でいただいたクリアファイル(写真上)の歌詞を読んだらひどかった(笑)
それにネタバレにもなってるので、観た人にはニヤニヤする内容です。
歌詞をもっとよく聞けばよかったと後悔しています。
生田斗真さん、最近なにか発言されて叩かれていたようですが、変にいい人の役よりも、こういう汚れ役に挑まれて(たまたまだと思いますが)良かったのではないでしょうか。
あまり気にされずに、がんばってほしいですね。
家の近くでロケしているのを見たことがあるけど、実物めっちゃカッコよかったですよ…。
ではまた次の映画で!