『アビゲイル』映画感想文・知らずに見て正解、ラッキー!

急に観ることになったため、全く何も予備知識がありませんでした。

そのため、先が全く読めなくて、それが逆に面白かったです。

血がついているのもヴァンパイアって書いてあるのも知らなかった!

あらすじ

元刑事フランク、巨漢の用心棒ピーター、凄腕ハッカーのサミー、元狙撃兵リックルズ、逃走車ドライバーのディーン、医師ジョーイの互いに面識のない6人の男女。指示役ランバートによって集められた彼らは、富豪の娘であるバレリーナの少女アビゲイルを誘拐する。計画は順調に進み、あとは郊外の屋敷で少女をひと晩監視するだけで多額の報酬が手に入るはずだった。しかしその少女の正体は、恐ろしい吸血鬼だった。少女を監禁するはずが逆に屋敷に閉じ込められてしまった6人は、どうにか生きて脱出するべく悪戦苦闘するが……。

2024年製作/109分/R15+/アメリカ
原題または英題:Abigail
配給:東宝東和
劇場公開日:2024年9月13日

感想(ネタバレ含む)

私が予備知識として知っていたのはバレエ少女のビジュアルだけ。

少女が吸血鬼だということも知らないので、もしかすると誘拐の話かと思っていたくらいでした。

そのため、アビゲイルがヴァンパイアに変わった時、ものすごくびっくりしました。

ヴァンパイアということもわからず、ん?バケモノ!?と思ったり。

途中からゴア描写もかなりすごくて、刺激的というか、ちょっと汚い感じもします。

主人公のアビゲイルが、ナインティナインの岡村さんにちょっと似ていて、可愛いというよりもちょっと面白い感じに見えてしまいました。

特に、人を襲う時にいちいち踊るところが味わい深く、とにかく強くていいですね。

殺すのと、噛みついて仲間に引き入れるのと、何を基準に分けているのかわかりませんが、とにかくやりたい放題という感じで、遠慮が全くありません。

面白さと怖さのバランスが良くて、誘拐チームが馬鹿な順番に殺されるのかと思いきや、ちょっとしたフェイントがあったりして、スリリングでもあり、二転三転する話も面白かったです。

ディーン役のアンガス・クラウドさんがこの映画を最後に薬物の過剰摂取で亡くなっているそうですが、この映画内で呂律が回っていない感じだったのが演技だったのだろうかと後から気になりました。

薬物中毒者の役でもなかったのに、なんだか様子がおかしいなぁと思っていたのです。

ここでの殺され方も首が切断されるというひどいもので、これが遺作というのも役柄とはいえ少し悲しい気がしました。

25歳だなんて人生始まったばかりのような年齢なのに、本当に残念です。

結局誰が噛まれて吸血鬼になったのかどうなったのか、最後はとにかく血まみれのぐちゃぐちゃで、よく分からなかったのですが、分からなくても体感するだけで楽しい作品でした。

これは思わぬ拾い物という感じで、期待していなかっただけにうれしい誤算でした。

色々と分かった上でもう1回見ても面白いかもなぁと思いました。

この後に見た『スオミの話をしよう』よりも、はるかに面白かったです。

ホラーが好きな方には絶対見てもらいたいですね。