公開後しばらく経った平日でしたが、かなりお客さんが入っていました。近辺にいくつも映画館がある中ですから、ヒットしているんだなぁと実感しました。
私も「お一人様一枚まで」のフライヤーを目にした時から「おいおい目黒蓮、このビジュアルはずるいぞ! 見ちゃうからなー!」 と思っていたので、席についた時点でもう5割くらい満足。
ヒロインは今田美桜さんですし、美しさが最初から保証されている、この安心感。
加えて美術、演出が凝っていて美麗、世界観にうっとり…とてもいい時間を過ごせました。
「異能」とは「ジョジョの奇妙な冒険」でいうスタンド能力のようなもの、と理解して、全く違和感がありませんでした。
それより「いのうYouTube簿記大学」のいのう先生が頭にチラついて「勉強しなきゃな…」と数回気が散りましたが、これは私の問題。
久堂清霞といえば冷酷無慈悲と噂される人物とありますが、まぁこれはお互いに「一目惚れ」と言っていいのでしょうね。
清霞は素直じゃないだけで、冷酷とは思えませんでした。
なぜなら「小鳥を飼っているから」。
こういう小さく弱い命、を大切にするような人が無慈悲とは考えにくいのです。冒頭から清霞の優しさの片鱗は見えていたわけです。
「単に今までの女性は好みじゃなかっただけじゃん?」と心のなかでニヤニヤするところまでがワンセットです。完全にゆり江さんが乗り移った感じですね。
そして、全体的に緩急がついてテンポよく、飽きずに最後まで楽しめました。後半の戦闘シーンも迫力があって良かったです。
ちょうど今バットマンシリーズを見ていて、クリストファー・ノーランの戦闘シーンが正直何やってるのかよくわからないため、こうして、わかりやすく見せるのは基本、とあらためて感じた次第です。
ただ、ひとつ言うことがあるとすれば「もうちょっと尺が長くてもいいかも!」
もっと短くてもいいじゃないか、と思う映画はたくさんありますが、逆はあまりありません。
さまざまな困難を乗り越えてラストシーンにさしかかると、もう少し仲睦まじい二人を見ていたい、という自然な欲求が生まれました…美しいって罪深い。
たまたま「Silent」と「舞いあがれ!」(途中まで)を見ていて、目黒蓮不足〜もっと見たい〜と思っていましたが、その辺りは解消されて、気持ちよく映画館を後にできました。
続編(ありますよね!?)を楽しみにしたいと思います。