ざっくり感想
『エスター ファーストキル』を見てみようかなと思い、その前に『エスター』見ていないとわからないかも…ということで鑑賞しました。
「エスター(原題:Orphan)」は、夫婦が養子に迎えた少女エスターが、不気味な出来事を引き起こすサイコホラー映画です。
エスターの正体や彼女の過去についての謎が、終盤までわからず、見ていてぐんぐん引き込まれました。
物語のクライマックスでは謎が解明し、衝撃的な展開に繋がります。そこがこの映画の面白さでした。
エスター役のイザベル・ファーマンの不気味な雰囲気を漂わせる演技がすばらしいです。
かなり前の作品ですが、 エスターの謎を言ってしまうと「あーそういうことね!」で終わってしまうので、一応触れないこととします。
個人的に重箱の隅をつつく
サイコパス少女のエスターにはもちろん違和感を覚えます。ただ他の登場人物にもなんとなく不気味な要素がたちこめていて、居心地の悪さを感じました。
この夫婦…養子を迎えるのが簡単過ぎないか? 少なくとも子どものうち一人が歓迎していない状態で、夫婦だけで養子を迎えることを決めていいのかという問題。
また、失った赤ちゃんよりも、かなり年齢の高い9歳の子を迎える不自然さ。それほどエスターに魅了されたのか、他に必然性があったのか、どうもよくわかりません。
そして母親ケイトのアルコール依存設定が必要だろうか? とも感じました。エスターから利用される要素として必要だったのかもしれませんが、一年間も断酒しているというのに全く信頼されていない彼女が哀れでした。
もしワインを一本空けたら、見ればわかるはずなのに疑われ、飲んでいないと言っても信じてもらえず…不自然です。
出自がわからない子どもが養護施設に紛れているのも変ですし、いたるところに不自然さがあるのです。
それらも含めて、どうも薄気味悪い作品だと感じました。
順位つけちゃった
私が怖いと思ったのは「この人やられそう…やっぱり! 」と、その辺を楽しんでいる自分がいることでした。
父親ジョンなど、鈍いタイプの人だったので「まぁ、しょうがないよね…」とついつい考えてしまっているところが、我ながら怖かったです。
見ながら思った「助かってほしかった人ベスト6」
1位 エスター(逃げてほしい)
2位 マックス(とにかく可愛い)
3位 ダニエル(可愛いし勘がいい)
4位 シスター(悪い人ではない)
5位 ケイト(アルコール依存だから応援したい)
6位 ジョン(信じられないほど鈍いので仕方ない)
でした。
エスターの前日譚という『エスター ファーストキル』。また一般登場人物にモヤモヤさせられるのかどうか、非常に楽しみです。
ホラー映画って、たまに見たくなるのはなぜでしょうね。