『グラディエーター2』が公開されて話題のため、見ておこうかと鑑賞しました。
これは映画館で見なくてはいけなかった作品。しかし2020年といえば個人的にとても大変な年だったため、こんな映画があったことすら知りませんでした。
4K見に行けばよかった!
目次
古代ローマの皇帝アウレリウスは、信頼を寄せる将軍マキシマスに次期皇帝の座を譲ろうと考えていた。それを知った野心家の王子コモドゥスは父を殺して玉座を奪い、マキシマスに死刑を宣告。マキシマスは故郷へ逃れるが、コモドゥスの手下に妻子を殺されてしまう。絶望の中、奴隷に身を落としたマキシマスはやがて剣闘士として名を上げ、闘技場で死闘を繰り返しながらコモドゥスへの復讐の機会を狙う。
主人公マキシマスをラッセル・クロウ、宿敵コモドゥスをホアキン・フェニックスがそれぞれ演じた。2024年、続編「グラディエーターII」の公開にあわせて、本作も4Kデジタルリマスター版でリバイバル公開される。2000年製作/155分/アメリカ
原題または英題:Gladiator
配給:東宝東和
劇場公開日:2024年10月11日その他の公開日:2000年6月17日(日本初公開)
2時間半、無駄な時間なし、退屈なし。全部が面白かったです。
ラッセル・クロウが若くて今と全然違うし、ホアキン・フェニックスがカッコいいし、時の流れを感じながら鑑賞しました。
さて物語ですが、シンプルな復讐劇として大変わかりやすく、歴史に疎い私でも充分に理解できるものでした。
リドリー・スコットって大体わかりやすくて親切設計、エンタメ性に富んでいて大好きです。
マキシマス(ラッセル・クロウ)がグラディエーター(剣闘士)となり、妻子のかたき皇帝コモドゥス(ホアキン・フェニックス)を討つまでの話なのですが、それだけで2時間半持たせられるのがまず凄いです。
あまり長い印象もなく、時間があっという間に過ぎた感じ。
ただ、よくよく考えると、マルクス・アウレリウス(皇帝)・コモドゥス(息子)・マキシマス(将軍)の関係がちょっとずつおかしいような気もしました。
皇帝はまず自分の息子を次期皇帝にしないと不自然なのではないでしょうか?
仮に息子が暴君でふさわしくない人物であったとしても、それを教育していくのが父親の役目。それを将軍マキシマスに譲ると言い出すものだから、角が立つのは当然。
会社でも跡目争いで兄弟が仲違いするくらいなのに、他人に譲るってさすがにないよね、と思いました。
マキシマスもマキシマスで、あのままおとなしくしておけばいいのに、コモドゥスにケンカを売るような態度を取ったのも良くないです。
結局それが怒りを買って、妻子を失くすことになるわけですから、ある意味自業自得と言えるのではないでしょうか。
「自分の妻子も守れないのに、ローマ国民を守れるのか!?」そんな気持ちになりました。
そしてヴィランのコモドゥス、野心家で残虐な性格ということですが、少し同情してしまう部分もありました。
ホアキンの演技が繊細過ぎるせいではないかと思います。
なんだか「誰からも愛されない王子」のエモさをグイグイ出してきていて、憎みきれないのです。
父も姉も大衆も、みんなマキシマスを愛していて、自分は誰からも愛されず、地位は奪っても人徳は得られず、何をやっても裏目裏目。
一方マキシマスは妻子を殺されてかなりやさぐれているのに、なぜかしら求めなくても人気を得てしまって人望も厚く、女性にもモテる。
やっかみたくなる気持ちもわかります。
このホアキン・フェニックスの演技がこれで正解だったのかどうか、よくわかりませんが、私は結構好きです(笑)
いつもちょっと過剰なんですよね、それがいまひとつ好きになれない人もいるでしょうが。
そんなわけで、近々『グラディエーター2』を見てこようと思います。