2024年最後の映画。ちょうど150本目でした。
ほっこりしたお話を期待していたのですが…やはりコメディって難しいですね。

「モチのロン」って度々言うのでちょっと苛々しました
目次
新人賞を受賞したものの大物作家・東十条宗典から酷評され、華々しいデビューを飾るどころか小説を発表する場すら得られなかった新人作家・加代子。憧れの「山の上ホテル」に宿泊した彼女は、憎き東十条が上階に泊まっていることを知る。加代子は大学時代の先輩でもある担当編集者・遠藤の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を落とさせることに成功。しかし加代子にとって、ここからが本当の試練の始まりだった。文壇への返り咲きを狙う加代子と彼女に原稿を落とされたことを恨む東十条の因縁の対決は、予測不能な方向へと突き進んでいく。2024年製作/98分/G/日本
配給:日活、KDDI
劇場公開日:2024年12月27日(『映画.com』より引用)
楽しい話だろうと思ったら、主人公の加代子(のん)に共感できず、長い98分となりました。30分くらい寝てしまったと思います。
自分がうまくいかないのを人のせいにするのが、どうしても許容できませんでした。
自分の小説を酷評した東十条(滝藤賢一)にいやがらせ、妨害をして原稿を落とさせるのですが、原稿にシャンパンをこぼすとか、やり方が稚拙なんですよね。
作家の卵にしては知性があまり感じられず、もやもやっとしてしまいました。
東十条からも言われていましたが、本当に性格が悪くて「この人嫌だなぁ〜」と加代子から気持ちが離れていき、そのまま戻ってこられませんでした。
彼女は東十条や、時には陰でけなされた遠藤のことも、陥れるためにさまざまな努力をするのですが、正直なところ「そんなことをしてる間に、一行でも小説書いたら?」と思わずにはいられません。
どんな仕事でも結局は人柄って重要です。この加代子に優れた小説が書けるか?という疑問はすごくありました。
まぁ映画なので、最終的には直林賞を受賞するわけですが、そこでの受賞スピーチも、これまでが嘘ばかりだったため、感謝を述べながら「それ本心かな?」と疑いの目で見てしまいました。
何か改心する出来事があったのかどうか、寝てしまってわかりませんでしたが、いつの間にか小説の腕を上げ、いつの間にか人に感謝できるようになっていたようです。
そこが重要な気もしますが、はっきりしないまま終わりました。
良かったところは山の上ホテルの内装や調度品が美しかったことと、東十条が大御所の割には翻弄されて、可愛らしかったところです。滝藤さんはいつもチャーミングですね。
のんさんは『さかなのこ』がとても良かったのですが、今後もこういった不思議な人のイメージでいくのだろうかと少し気になりました。美しいので普通の役もやってほしいです。
コメディって本当に難しい。先日の『聖☆おにいさん 悪魔軍団VS.ホーリーメン』も面白くなくて、それでも今作同様、腹が立つほどではなかったので、これでよしとするしかありません。
山の上ホテル(2024年2月休館)が素敵だったことは、よくわかりました。
このホテルの美しさを残すための映画だったのかなと前向きにとらえることにしました。
千疋屋のフルーツサンドはテイクアウト1836円、おいしそうだったので今度買ってみようと思います。